真空管ギターアンプには厄介ごとがつきものですが、メンテナンスしにくいものを改善するのは楽しい作業でもあります。
実はpeavey vt-m120のパワー基板はご覧のようにリベットで固定されています。抵抗器や真空管ソケット交換が簡単にできません。
そこで今回の改善はリベットを外し、抵抗器や真空管ソケットの交換を行います。仕上げはスクリューで着脱出来るように固定する作業です。
リベットの径と同じか若干大きなドリル刃でリベットを削ります。
ご覧のようにきれいに外れました。
ポイントはシャーシを傷つけない事と金属加工時の怪我防止です。
この後プリント基板の抵抗器交換を行いました。
【失敗例】先にプリント基板にソケットの脚を仮止めしてからシャーシ固定すれば楽なのですが、ブログに掲載の段階で気付きました(笑)
一度に4個のソケットの脚をプリント基板に装着するのは結構至難の業でした。
受入してみませんと、このような加工が必要であるか分かりません。一度受入したことのある機種なら初めの段階でお伝えできますが、そうでないものは受入れてからのご相談になります。
古い真空管ギターアンプは現代の製品のように多彩な機能を持ち備えていません。しかしその逆に仕様さえ分かればメンテナンスし易いです。
エフェクトループ機能があればプリアンプを別に使用し、パワーアンプとしても十分使えますのでお困りの機材がありましたらどうぞご連絡ください。