おはようございます。INDIANA-SOUNDS 大島です。
今回は難易度の高いソリッドステートアンプの故障例をお伝えします。
受入はVELOCITY250です。
受入時は特に目立った損傷個所も無かったのですが、こういう機材が難易度の高い修理になります。
残念ながら、受入時オペアンプ5532が5個全て死んでいました。
エフェクターならアダプターの±逆電圧でよくある事故ですが、ソリッドステートアンプの難解なパターンの一つです。
この5532は新品を所持していれば「おかしい?」と判りますが、そうでないと見た目ではわかりません。
でも明らかに表面が焼けています。
因みに3番pinの脚にも焼け跡が付着しているのが確認できます。
こちらは裏面になりますが、破裂しているのが分かります。
珍しいので今回掲載しました。
こういったはっきりした焼損例はパワーアンプクラスならではです。
エフェクターではここまで電圧は高くありませんので、測定して不良が分かる程度です。
故障の原因はこの5532とお思いでしょうが彼らは被害者です。ここへイレギュラーな電圧又は電流を送った回路部品が犯人です。犯人捜しは過去の経験から推測できるのですが、警察と同じで全ての部品に聞き込み調査が必要なのです。推測で特定しますと後に痛い目に合うのです。