アダプターやトランスにご注意を!


昨日は修理品の経過と観察をお伝えしましたが、そのテスト中に電源の大切さをあらためて痛感しました。

BOSS製品のコンパクトエフェクター用の電源はPSAタイプと廃版になったACAタイプの二種類があります。ACAが主流だったころは他のメーカーもACAに近いものを販売していました。

その為中古品を入手や修理するときは、電圧、電流、DC、ACをよく確認しませんと製品を壊してしまう場合があります。

ジャックやコネクターがそれぞれ専用であれば事故は起こらないのですが、既にこれだけの製品が出回っていては仕方ありません。


これは殆ど毎日使用するiphonの専用充電器です。これは間違える確率はかなり低いので安心して使用できます。

カメラ等のUSBもそれぞれ形状が異なりますので、誤って機器を壊す確率が低いです。

 


BOSSのPSAアダプターは、センターマイナスのDC9Vです。右はセンタープラスDC12V供給で、MaxonのAD-900のテスト用として入手したものです。似たような形状でプラグも同じなので間違って使用する確率は高いです。

因みにMaxon AD-900にセンターマイナスのDC12Vを差すとどうなるか?

熱を持って部品が焼けて煙が出ました(笑)


これはサウンドハウス様で購入しましたアダプターです。どちらも9Vでよく似ているのですが大きな違いがあります。AC-DCとAC-ACなので、互換性はありません。でもプラグがΦ2.1とΦ2.5なのでAC-ACもエフェクタージャックに差さってしまうのです。この逆は差さりませんが注意が必要です。

もう一つ注意するのはDC9V品は12V位あります。ひと昔前のACAタイプがこれです。

因みにBOSSのPSAタイプにこの9Vを差しても動作しません。

ACAタイプにPSAを差しても同様です。特にデジタルディレイ系はエフェクトしません。


これは真空管ギターアンプの120V品を使用するための昇圧トランスです。100V電源でのサウンドと比較しますと違いが分かりますので、必ず昇圧して使います。BIAS調整時も必ず昇圧して行います。

アンプもエフェクターも供給電圧が設計値に対し10%の誤差がありますと正常動作しなくなるものもあります。中にはもっと精度を必要とする機器もあります。勿論電流の逆流はあり得ません。

その点は人体と同じで正常な血圧と血流が健康に生きる必要条件となります。

 


人が血圧低下でも高血圧でも倒れたりめまいがしたりするのは機器も一緒です。人体と違い機器は故障するまでなかなか根を上げません。ですから皆さんも使用するアダプターやトランスに十分注意されて、大切な機器を故障から守ってあげましょう。