年末も近づいてきました。
そこでオーバーホールで交換し長年の役目を終えた電解コンデンサーの仕分け作業を行いました。
この写真はリペア中の電源回路の電解コンデンサーです。
まだまだこれから頑張っていただきます。
という事でダンボール内に、機材毎に小分けされた抜取部品を仕分けします。
パッケージ内には、電解コンデンサー、抵抗器、トランジスタ、オペアンプ、ジャック、ポット、ダイオード、ワイヤーと様々な部品が入っています。
その中でアルミ電解コンデンサーは分別して廃棄しなければなりません。
開封するたびに当時のリペアの状況が蘇ってきます。
これは外した電解コンデンサーの静電容量を検査した時の台紙です。
高校生の娘が夏休みの時に一緒に手伝ってくれました。
他にもありました。
良否判定してみるとメーカーにより精度のバラツキが判りました。
デジタルディレイ関係は点数が多いので結構大変です。
中には液漏れしているものも出てきました。
PCB基板から半田ごてを使用し取り外すときに、かなり臭います。
電解溶液が漏れているのはこの時点でわかります。
外観上はっきり液漏れしているのは確認できませんが、保管していますと時間の経過とともにこのように正体を現します。
上の大きい電解コンデンサーは電源回路に使用されます。
大概不良になっているものは膨れていたり、破裂していたり、液漏れしていたりします。
下の小さなものはあまり高圧のところには使用されませんので、まだまだ使えるものもあります。
しかし、長年電源を投入されないままでいますと小さな方が不良になりやすいようです。
特にコンパクトエフェクターでその傾向は顕著に表れます。
目視では絶対に分かりませんので、良否計測が必要になります。
上の写真はデジタルの小型軽量器、下の写真はシルバニアの色の変わる噴水に装着されていた電解コンデンサーです。
どちらも新しい電池を挿入しても動作しなかったものです。
電解コンデンサーを交換し無事動作しました。
因みにアクティブ回路でミニ基板があり、電池が直ぐに消耗してしまうのもこれが原因です。
電解コンデンサーの重要性がお分かりになられたと思います。
気付きましたら、なんかすごい量になっていました。
近年は良質な電解コンデンサーが使用されていますし、長寿命な高価なものも販売されています。特に医療機器関係はトラブルは許されませんので高価で良質のものが使用されています。
それでは別の作業に移りますのでこの辺で・・・('◇')ゞ