同じオーナー様からのご依頼になりますが、張りメイプルのBodyが良く鳴るビルローレンスになります。
ジャンクの理由はご覧のように1弦が指板ギリギリに張られている調整である事
BODYに割れや欠けヒビがあること
勿論反対側もです
入手されました時はネックがボロボロで使えない状態で、ネックはご自身で交換されたとの事です。
なかなかの鳴りがしたので、改善したいというご依頼です。
オーナー様ご自身でGibsonのハムに交換されていますので、配線材料+A500K+B500K+オレンジドロップ223+Montreux5way+swichcraft+牛骨ナット(白)+ストリングガイド+ネックジョイント修正のご依頼です。
という事で電装関係は終了しました。
因みに配線材はアメリカンクロスワイヤーとビンテージの単線を使用しました。
ご依頼にはありませんでしたが、BOdyのフロントPU部分の割れはタイトボンドを流し込み接着しました。
後の大きなヒビは流し込みが不可能な為そのままです。
早くネックジョイント補正を掛けたいのですが、ナットを交換しませんと角度調整が出来ません。
牛骨は磨きを掛けますとこんなにピカピカになります。
ストリングガイドも3~4弦部分も追加し、テンションが掛けれます。
さあ問題のネックジョイント修正です。
プレートは良質の物が装着されていましたので再利用しますが、取付スクリューはmontrexのネック用に交換です。
気を遣う作業でしたがご覧のように修正できました。
1弦脇と6弦脇の距離で確認できます。
これで1弦のハイフレットの演奏も快適です。
オーナー様よりジョイントの浮きも改善して欲しいというご依頼もご覧のようになりました。
縦のラインもピッタリです。
この後弦高調整もブリッジサドル調整の範囲内でしたので、この部分の作業は終了となりました。
いざ出音!
???ノイズが乗ります。
もしかして・・・とテスターを当ててみると塗布されている導電塗料が全く導通していません。経年劣化でしょうか?
という事で、組み立てた状態で濡れる部分を導電塗布しました。
ブリッジアーススクリュー部とサーキット内部です。
蓋のアルミが導通OKなのでラグでアースを追加しました。
これでMarshallアンプに繋いでも快適になりました。
フロント・リアは甘く繊細なTONEに!リアはGibsonのパワーがBodyの鳴りを響き渡せます。
オーナー様は安いジャンクギターをパーツ交換で蘇らせることが趣味で、ご自身でも作業されます。
今回は多忙という事でお手伝いになりましたが、又次回も宜しくお願いします。
<(_ _)>